大人気TOEIC講師の神崎正哉先生が著者である『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』についてレビューしていきます。
いわゆる「やどかり模試」と呼ばれるシリーズのうちの1つ。『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』以外にもあと2冊出版されています。
『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』は、TOEIC本番と同程度の難易度に設定した、と出版社は主張していますが、リスニングが難易度高め。
リーディングは本番と同程度と言えるかもしれませんが、Part3とPart4の難易度はかなり高め。
とはいっても、『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』ほどは、リーディングとリスニングの難易度差は大きくありません。
コスパの高さも健在ですし、すべての問題に関してYouTubeで解説動画を見ることが出来るので、価値のある模試教材であると思います。(参考:『標準模試1』解説動画-YouTube)
リーディングは本番と同程度の難易度なので、対象レベルとしてはTOEIC600点以上の人でしょう。
結論からまとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点以上保有者
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
この教材は前作である『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』ほどはリスニングの難易度が高くありません。
しかしそれでも、TOEIC本番に比べるとかなり難易度が高いのは変わりありません。
リスニングは400点以上、リーディングは300点以上の人が最適なレベルでしょう。
難易度差があるので少し使いづらさは感じますが、コスパの高さは健在なので利用するのは良いのではないでしょうか。
この記事では実際に『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』を利用した私が、徹底的にこの教材をレビューしていきます。
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TOEIC 標準模試1のレビュー評価情報まとめ
教材名 | TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1 |
著者名 | 神崎正哉・Daniel Warriner |
出版日 | 2016/11/11 |
オススメ度 | |
教材タイプ | 模試教材 |
所要時間 | 5時間程度 |
レベル | 対象:TOEIC600点~ 到達可能:TOEIC900点台 |
効果 | 中~高難易度の演習が出来る |
メリット | ①コスパがかなり高い ②すべての問題に解説動画がある |
デメリット | ①リスニングの難易度だけ高い |
始める前にやるべき教材 | ①世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ |
終わった後にやるべき教材 | ①TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦 |
神崎正哉先生が代表取締役を務めるやどかり出版から発売されている、「やどかり模試シリーズ」の第2弾です。
やどかり模試は計3冊出版されていますが、難易度は真ん中にあたる教材。
前作である『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』ほどは、リスニングとリーディングの難易度の乖離は大きくありませんが、やはりリスニングだけ難易度が高い。
どうして難易度変えているんだろう、と不思議に思っているんですが、真相はわかりません。多分意図的なものではないのでしょう。
リスニングは400点以上、リーディングは300点以上ある人が理想ですね。
前回よりは使いやすく、コスパも高いことを考慮して、オススメ度は3.5/5.0としました。
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TOEIC 標準模試1のメリット
実際に『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』を利用していて感じたオススメポイントについて紹介していきます。
具体的には以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- コスパがかなり高い
- すべての問題に解説動画がある
良い点①:コスパがかなり高い
この教材の最もオススメポイントはそのコスパの良さでしょう。そもそも1回分の模試の教材は結構珍しいですが、大きめのサイズで1000円を切るのはかなりコスパがいいでしょう。
似たような教材としては、森田鉄也先生の『模試特急』がありますが、こちらはかなり小さめのサイズ感。
コスパで選びたいのであれば、この教材はありだと思います。
良い点②:すべての問題に解説動画がある
この教材には200問すべてに解説動画があります。正直教材自体の解説は若干控えめです。
ですが、解説動画を見ることで問題のより深い部分まで理解することが出来るので、良いシステムだと思います。
(参考:『標準模試1』解説動画-YouTube)
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TOEIC 標準模試1のデメリット
逆にこの教材を利用していて感じた、残念なポイントについて解説していきます。
具体的には以下の点です。詳しく解説していきます。
- リスニングとリーディングの難易度の差が大きい
悪い点①:リスニングとリーディングの難易度の差が大きい
この教材の最も大きな懸念点は、「リスニングとリーディングの難易度差が大きい」という点でしょう。
- リスニング(特にPart3&4)は本番を超える難易度
- リーディングは本番と同程度かそれ以下の難易度
正直ちぐはぐすぎて使いづらいです。リスニングが得意で、リーディングが苦手という人は結構多いので、そういう人が使うとちょうどいいかもしれません。
どうしてこんなに差をつけたのか不思議でしょうがありません。
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TOEIC 標準模試1の口コミ・評判
私の意見だけではなく、たくさんの人の意見を見て考えたい。という人も多いでしょう。
そこで『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』の評判・口コミを集めてみました。twitterで見つけた生の意見なので必ず役に立つはずです。
晴れた朝。11/30(郡山)朝のTOEIC。ホテルで やどかり標準模試1 P7,P1. 会社で P2,P3.
RCよりもLCが難しいですね。P3,P4.— Yuji K (@yuji210011) November 30, 2016
TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1 -by 神崎 正哉やりました。日曜日の公開テストに比べるとP6,P7は、易しいように感じました。
— Yuji K (@yuji210011) November 23, 2016
リーディングは優しくて、リスニングは難しい。解いていると、あまり参考書に詳しくない人でもわかってしまうレベルです。
今日は標準模試リスニングを解きました!
結果は49/100で想像以上に悪かったのですが、Part3と4が弱点だと気づけたのでよしとする!
明日は直しだ!#TOEIC pic.twitter.com/jaXNAN28IF— SHiNTA (@SHiNTA21653243) June 24, 2019
Part3・4が弱点だと勘違いしてしまっている人もいました。Part3・4は特に難しく間違えてしまうのが普通です。正答率が低くても落ち込まないようにしましょう。
#出る1000 と、#サラリーマン特急 新形式リーディング と、#やどかり模試 はじめての挑戦を少しずつ解きました。やどかり模試は評判通り難しい💦まだLパートだけど、清聴、精読しなきゃ。#TOEIC pic.twitter.com/GkUbEo4FPY
— silly(シリー)@English (@lisamayasawdy) June 9, 2018
やどかり模試は難しいと評判です。初心者向けの教材ではありません。最低でもTOEIC600点以上はある人が利用しましょう。
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TOEIC 標準模試1はこんな人にオススメ
冒頭でも紹介しましたが、この教材は以下のような人に最もオススメです。
【オススメできる人】
- TOEIC600点台以上の人
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
理想はリスニングが得意で、リーディングが苦手な人。少なくともリスニングが苦手という人は利用してはいけない教材です。
リーディング自体も難易度が低い、というわけではないのでTOEIC600点くらいは欲しいところ。まだTOEIC600点未満という人は別の教材を利用しましょう。
紙教材で全て揃えたいという人には、『世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ』の3冊がオススメ。解説が詳しいので、疑問を残しません。
1つの教材で全パート対策したのであれば、『スタディサプリTOEIC対策講座』がオススメ。超大手企業であるリクルートが全力で作成した教材です。
特にスタディサプリは今なら7日間無料体験が利用できます。とりあえず試してみるという感じでも、リスク0なのもおすすめポイント。
【全て紙教材で1つずつ揃えたい人】
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング]
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part 5&6 文法]
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 7 読解]
【1つの教材で全パート対策したい人】
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TOEIC 標準模試1を始める前にやるべき教材
先ほどからも何度か紹介していますが、『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』を利用する前にやるべき教材について紹介していきます。
具体的には以下の2つ。TOEIC600点未満の人はどちらか利用してください。それぞれ詳しく解説していきます。
①世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ
全て紙教材で揃えたい人には、『世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ』がオススメです。
とにかく解説が詳しい教材を作成することで有名な、関正生先生が著者である教材。
文構造が示されていたり、核心をついた解説で暗記量を激減したり。
とにかく初心者用のトレーニング教材はこれ!と自信をもってオススメできる教材です。
Part1~4とPart5&6とPart7の3冊出版されていますが、全て購入しておきましょう。
②スタディサプリTOEIC対策講座
全パートの学習を1つの教材で行いたい、という人にオススメの教材は『スタディサプリTOEIC対策講座』です。
大手企業のリクルートが本気で作成したTOEIC教材。
スタディサプリ大学受験講座で培ったノウハウがありますし、教材作成に使える資金力が段違いなので圧倒的に質の高い教材。
実際私もTOEIC550点から900点突破までは『スタディサプリTOEIC対策講座』を利用しました。
CMでもよく流れているので、知っている人も多いのではないでしょうか。利用者数も数百万人規模。
『世界一わかりやすいTOEICシリーズ』の著者で有名な関先生の動画講義がかなりわかりやすい。正直TOEICの点数を上げるという面だけでいえば、チート級です。
スタディサプリでTOEIC対策やってるけど人の言いなりになって用意された教材をこなす勉強の難易度が大学院を経由して下がってしまってタダのチート行為にしか感じない。やれば出来るようになる事ってほんと楽。
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) November 24, 2019
- TOEIC300点台の初級レベルの初心者にオススメの「基礎講座」
- 基礎文法を知った中級・上級レベルの初心者にオススメの「パーフェクト講義」
- 難易度の高い問題を解きたい上級レベルの初心者にオススメの「実戦問題集NEXT」
月額料金が参考書1冊分で全て利用できます。とにかく短期集中で一気に点数を上げたい人にオススメの教材です。
特に中級者が上級者になるためのトレーニング用教材として、『パーフェクト講義』がかなりオススメ。
さらに演習用教材として、4000問収録されている『実戦問題集』も使い放題です。
トレーニング用と演習用の教材が一体化した便利な教材です。
TOEIC 標準模試1が終わった後にやるべき教材
逆に『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』を利用した後、何を使えばいいのか?について解説していきます。
具体的には以下の教材。詳しく解説していきます。
①TOEICL&Rテスト新形式精選模試
最もオススメの教材は『TOEICL&Rテスト新形式精選模試』です。有名な高難易度の模試教材。
本番よりもはるかに難易度の高い模試教材なので、TOEIC700点を超えてから利用しましょう。
この教材は日本一のTOEICスクールに輝いた経験もある、「エッセンスイングリッシュスクール」の講師陣が作成した模試教材です。
問題の質・解答の質・コスパどれをとっても申し分ありません。
さらに、1冊あたり500問も収録されているので、演習をたくさん積むことが出来ます。計3冊出版されているので、全部で1500問の演習が可能。
TOEIC700点を超えて演習を積んでいきたい段階になれば、この教材を利用することをオススメします。
②TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦
もし、『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』を気に入ったのであれば、同じやどかりシリーズである『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』がオススメ。
『TOEIC LISTENING AND READING TEST 標準模試1』よりもリスニングが難しく、リーディングはほぼ同程度の難易度です。
リスニングが得意で、リーディングが苦手という人にはかなりうれしい模試教材だと思います。
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まとめ
結論をもう一度まとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点以上保有者
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
この教材は前作である『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』ほどはリスニングの難易度が高くありません。
しかしそれでも、TOEIC本番に比べるとかなり難易度が高いのは変わりありません。
リスニングは400点以上、リーディングは300点以上の人が最適なレベルでしょう。
難易度差があるので少し使いづらさは感じますが、コスパの高さは健在なので利用するのは良いのではないでしょうか。
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【もう迷わない!】TOEICのおすすめ模試問題集10冊を難易度別にランキング形式で徹底解説
- 結局どの教材を使えばいいのかわからない
- 自分で探すのが面倒くさい
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