TOEIC界では超有名な講師である神崎正哉先生が著者である『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』についてレビューしていきます。
2016年からTOEICの問題形式が変更されたのをきっかけに、新傾向の対策をするための教材として発売されました。
タイトルには「はじめての~」と書いていますが、リスニングの難易度は最高レベルに高いです。高難易度模試で有名な『精選模試リスニング』よりも難易度が高い。
かと思いきや、リーディングは本番と同程度の難易度。結構ちぐはぐな印象を受けた模試教材です。
対象レベルを決めるのは結構難しいですが、TOEIC600点以上の人が対象の教材でしょう。
サイズも大きめで、解説も普通程度はあることを考えると、値段がかなり安いのでコスパの良い教材とはいえるでしょう。
結論からまとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点台以上の人
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
この教材はリスニングだけ難易度が高い、結構使いづらいタイプの教材です。
リスニングが得意で、リーディングが苦手という人が利用するとちょうどいいでしょう。
ただ、コスパはかなり高い教材です。安価なので、いろんな問題をたくさん解いている途中だ、という人にはオススメの教材です。
この記事では実際に『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』を利用した私が、徹底的にこの教材をレビューしていきます。
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦のレビュー評価情報まとめ
教材名 | TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦 |
著者名 | 神崎正哉・Daniel Warriner |
出版日 | 2016/05/28 |
オススメ度 | |
教材タイプ | 高難易度模試教材 |
所要時間 | 5時間程度 |
レベル | 対象:TOEIC600点~ 到達可能:TOEIC900点 |
効果 | 高難易度の演習が出来る |
メリット | ①コスパがかなりいい ②リスニングの高地トレーニングができる |
デメリット | ①リスニングとリーディングの難易度が違いすぎる |
始める前にやるべき教材 | ①世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ |
終わった後にやるべき教材 | ①精選模試シリーズ |
この教材は神崎正哉先生が代表取締役を務める、やどかり出版の教材。タイトルを見ると初心者用の教材と間違える人もいますが、難易度はかなり高めです。
特にリスニングの難易度は、TOEIC本番ではあまり見ないようなレベルの問題も収録されています。リスニングに関して言えば、最高難易度レベルの模試教材。
ただ、リーディングに関して言えば、さほど難しくはありません。本番と同程度の難易度でしょう。
リスニングとリーディングの難易度の差は、この教材を使いづらくしているようにも思います。
ただ、コスパはかなりいい教材。このサイズで1000円を切るのはかなり破格。コスパの良さを考えると、悪い教材ではないのでオススメ度は3.0/5.0としました。
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦のメリット
実際に『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』を利用していて感じたオススメポイントについて紹介していきます。
具体的には以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- コスパがかなりいい
- リスニングの高地トレーニングができる
良い点①:コスパがかなりいい
この教材の最もオススメポイントはそのコスパの良さでしょう。そもそも1回分の模試の教材は結構珍しいですが、大きめのサイズで1000円を切るのはかなりコスパがいいでしょう。
似たような教材としては、森田鉄也先生の『模試特急』がありますが、こちらはかなり小さめのサイズ感。
コスパで選びたいのであれば、この教材はありだと思います。
良い点②:リスニングの高地トレーニングができる
この教材のリスニング問題は、本番よりもはるかに難易度が高めです。
本番よりも難易度が高い問題で演習することを、高地トレーニングと言いますが、高地トレーニング用にはうってつけでしょう。
リスニングは満点近くなってきたなぁという人にかなりおすすめの教材です。
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦のデメリット
逆にこの教材を利用していて感じた、残念なポイントについて解説していきます。
具体的には以下の点です。詳しく解説していきます。
- リスニングとリーディングの難易度の差が大きい
悪い点①:リスニングとリーディングの難易度の差が大きい
この教材の最も大きな懸念点は、「リスニングとリーディングの難易度差が大きい」という点でしょう。
- リスニング(特にPart3&4)は本番をはるかに超える難易度
- リーディングは本番と同程度の難易度
正直ちぐはぐすぎて使いづらいです。リスニングが得意で、リーディングが苦手という人は結構多いので、そういう人が使うとちょうどいいかもしれません。
どうしてこんなに差をつけたのか不思議でしょうがありません。
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦の口コミ・評判
私の意見だけではなく、たくさんの人の意見を見て考えたい。という人も多いでしょう。
そこで『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』の評判・口コミを集めてみました。twitterで見つけた生の意見なので必ず役に立つはずです。
神崎先生の「TOEIC TEST新形式模試 はじめての挑戦」やってみました。本テストより難しめ。良問揃いです。公式問題集で準備して本テストで面食らった人にいいかも。
— tsuyoshi mimura (@ezm01175) June 10, 2016
2016年時点ではリーディングも本番テストよりも難しめだったのだと思います。しかし、毎年TOEICは難化しているので、今では同程度の難易度に。
2016年5月の発売当時は「高地トレーニング」と言われた『はじめての挑戦』ですが、今となってはどうでしょう。特に10, 11, 12月のリーディングなどは、むしろ難しく感じた方もいらっしゃるのではないかと思います。
TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦 https://t.co/cpbmJB3wnt
— やどかり出版株式会社 (@yadokari_pub) December 23, 2018
出版社の方もおっしゃってました。TOEICは毎年難化しているのでリーディングは本番と同程度。
ただ、リスニングに関してはあと5年は追いつかない程の難易度です。
昨夜、#やどかり模試 のはじめての挑戦のPart3をやったのだけれど、聴けてるのに、間違うんですよね。これって聴けてないのかな?流れてる意味は理解できてるのに、質問で訊かれる内容を覚えてないんですよね。これって聴けてないってことなのかな、やっぱり。うー。#TOEIC
— silly(シリー)@English (@lisamayasawdy) June 29, 2018
最近平日は仕事が忙しくてなかなかTOEIC勉出来ないけど今日は実施中。神崎正哉さんの新形式はじめての挑戦LISTENING。解いていて判らなくて焦ってしまう感覚が前回の公式テストと同じでビビった。で、いっぱい間違えてる。 pic.twitter.com/1KOCdKBkl2
— あかたけ_OiOiOi! (@akatake_OiOiOi) June 8, 2016
リスニングは難しすぎますね。僕もビビりました。
昨日、神崎先生の「TOEIC©️TEST新形式模試はじめての挑戦」を解いて少し心を折られていたので、今日の本番テストでは時間のプレッシャーは感じなかった。高地トレーニングもたまには良いですね。ありがとうございます。
— 川口勝洋 (@masakawaguchi1) December 10, 2017
【知の武装】TOEIC系の問題で高地トレーニングをしたかったので装備。 まずは、『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』(やどかり出版)です。 最後は、「特急シリーズ」の『新TOEIC TESTパート1・2特急Ⅱ出る問 難問200』です。Part2の変化球を鍛えたかったので、モリテツ先生に頼りました。 pic.twitter.com/luznlDo6q6
— 逆境無頼エイジ🦁🤠 (@EEC0728) October 6, 2019
本番よりも難易度の高い問題で演習することを、高地トレーニングと言います。
『パート1・2特急Ⅱ出る問 難問240』も結構いい教材なので、利用してみてください。
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦はこんな人にオススメ
冒頭でも紹介しましたが、この教材は以下のような人に最もオススメです。
【オススメできる人】
- TOEIC600点台以上の人
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
理想はリスニングが得意で、リーディングが苦手な人。少なくともリスニングが苦手という人は利用してはいけない教材です。
リーディング自体も難易度が低い、というわけではないのでTOEIC600点くらいは欲しいところ。まだTOEIC600点未満という人は別の教材を利用しましょう。
紙教材で全て揃えたいという人には、『世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ』の3冊がオススメ。解説が詳しいので、疑問を残しません。
1つの教材で全パート対策したのであれば、『スタディサプリTOEIC対策講座』がオススメ。超大手企業であるリクルートが全力で作成した教材です。
特にスタディサプリは今なら7日間無料体験が利用できます。とりあえず試してみるという感じでも、リスク0なのもおすすめポイント。
【全て紙教材で1つずつ揃えたい人】
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング]
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part 5&6 文法]
- 【徹底レビュー】世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 7 読解]
【1つの教材で全パート対策したい人】
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TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦を始める前にやるべき教材
先ほどからも何度か紹介していますが、『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』を利用する前にやるべき教材について紹介していきます。
具体的には以下の2つ。TOEIC600点未満の人はどちらか利用してください。それぞれ詳しく解説していきます。
①世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ
全て紙教材で揃えたい人には、『世界一わかりやすいTOEICの授業シリーズ』がオススメです。
とにかく解説が詳しい教材を作成することで有名な、関正生先生が著者である教材。
文構造が示されていたり、核心をついた解説で暗記量を激減したり。
とにかく初心者用のトレーニング教材はこれ!と自信をもってオススメできる教材です。
Part1~4とPart5&6とPart7の3冊出版されていますが、全て購入しておきましょう。
②スタディサプリTOEIC対策講座
全パートの学習を1つの教材で行いたい、という人にオススメの教材は『スタディサプリTOEIC対策講座』です。
大手企業のリクルートが本気で作成したTOEIC教材。
スタディサプリ大学受験講座で培ったノウハウがありますし、教材作成に使える資金力が段違いなので圧倒的に質の高い教材。
実際私もTOEIC550点から900点突破までは『スタディサプリTOEIC対策講座』を利用しました。
CMでもよく流れているので、知っている人も多いのではないでしょうか。利用者数も数百万人規模。
『世界一わかりやすいTOEICシリーズ』の著者で有名な関先生の動画講義がかなりわかりやすい。正直TOEICの点数を上げるという面だけでいえば、チート級です。
スタディサプリでTOEIC対策やってるけど人の言いなりになって用意された教材をこなす勉強の難易度が大学院を経由して下がってしまってタダのチート行為にしか感じない。やれば出来るようになる事ってほんと楽。
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) November 24, 2019
- TOEIC300点台の初級レベルの初心者にオススメの「基礎講座」
- 基礎文法を知った中級・上級レベルの初心者にオススメの「パーフェクト講義」
- 難易度の高い問題を解きたい上級レベルの初心者にオススメの「実戦問題集NEXT」
月額料金が参考書1冊分で全て利用できます。とにかく短期集中で一気に点数を上げたい人にオススメの教材です。
特に中級者が上級者になるためのトレーニング用教材として、『パーフェクト講義』がかなりオススメ。
さらに演習用教材として、4000問収録されている『実戦問題集』も使い放題です。
トレーニング用と演習用の教材が一体化した便利な教材です。
TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦が終わった後にやるべき教材
逆に『TOEIC TEST 新形式模試 はじめての挑戦』を利用した後、何を使えばいいのか?について解説していきます。
具体的には以下の教材。詳しく解説していきます。
①TOEICL&Rテスト新形式精選模試
最もオススメの教材は『TOEICL&Rテスト新形式精選模試』です。有名な高難易度の模試教材。
本番よりもはるかに難易度の高い模試教材なので、TOEIC700点を超えてから利用しましょう。
この教材は日本一のTOEICスクールに輝いた経験もある、「エッセンスイングリッシュスクール」の講師陣が作成した模試教材です。
問題の質・解答の質・コスパどれをとっても申し分ありません。
さらに、1冊あたり500問も収録されているので、演習をたくさん積むことが出来ます。計3冊出版されているので、全部で1500問の演習が可能。
TOEIC700点を超えて演習を積んでいきたい段階になれば、この教材を利用することをオススメします。
まとめ
結論をもう一度まとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点台以上の人
- リスニングが得意な人
【オススメできない人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングが苦手な人
この教材はリスニングだけ難易度が高い、結構使いづらいタイプの教材です。
リスニングが得意で、リーディングが苦手という人が利用するとちょうどいいでしょう。
ただ、コスパはかなり高い教材です。安価なので、いろんな問題をたくさん解いている途中だ、という人にはオススメの教材です。
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【もう迷わない!】TOEICのおすすめ模試問題集10冊を難易度別にランキング形式で徹底解説
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