『黒のフレーズ』の著者で有名な藤枝暁生先生が著者である、『860点奪取の方法』についてレビューしていきます。
全パート対策できる教材ですが、TOEIC800点台を目標としてる教材は珍しいんですよね。
『860点奪取の方法』は全パート対策教材の中でも分量は少なめ。リスニング103問・リーディング97問・ミニ模試100問の計300問しか収録されていません。
なので、この教材のみで700点台の人や800点前半の人が860点を達成できる!というような教材ではありません。
TOEIC860点を目指すような中級者がどのような解き方をすべきか、どのような問題を間違えやすいか、ということを学べる教材。
『860点奪取の方法』だけで終わるというよりは、これからの勉強で意識すべき点を明らかにするという意義のある教材でしょう。
1冊だけで終わらせたいというよりも、これからどう勉強すべきかを知りたい人向けの教材です。
結論からまとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- 『860点奪取の方法』を終えてもTOEICの勉強を続けていこうと考えている人
- TOEIC700点~の人
【オススメできない人】
- 1冊で対策を全て終えたい人
- TOEIC700点未満の人
『860点奪取の方法』は1冊完結型というよりは、次の教材への橋渡しとなるタイプの教材です。
全パート合わせて300問しか収録されていませんし、これ1冊で対策は十分!ということは全くありません。
もし1つの教材で完結させたい!という人は以下の教材がオススメです。
この記事では実際に『TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法』を利用した私が、徹底的にこの教材をレビューしていきます。
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860点奪取の方法のレビュー評価情報まとめ
教材名 | TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法 |
著者名 | 藤枝暁生 |
出版日 | 2019/02/20 |
オススメ度 | |
教材タイプ | 全パート対策教材 |
所要時間 | 15時間程度 |
レベル | 対象レベル:TOEIC700点~ 到達可能:TOEIC900点 |
効果 | 全パートの学習指針を把握できる |
メリット | ①中級者が間違いやすい高難易度問題の解き方を解説 ②解説がかなり詳しめ |
デメリット | ①問題数が少ない |
始める前にやるべき教材 | ① TOEIC L&Rテスト 730点奪取の方法 |
終わった後にやるべき教材 | ①TOEICL&Rテスト新形式精選模試 |
『860点奪取の方法』は結構珍しいTOEIC860点目標とする教材です。
正直に言うと、この中~上級のレベル帯の人にはあまり全パート対策型の教材はオススメしていないんですよね。
全パート対策型の教材は、1冊ですべてのパートを対策しようとするので、必然的に各パートの内容が薄くなってしまいます。
特に高得点帯の人は問題数をこなさなければいけないので、個人的にはパート別に分かれたタイプの教材をオススメしています。(詳しくは以下の記事で紹介中)
ただ、『860点奪取の方法』は全パート対策型教材の中でもかなりうまくできた教材だと思います。
高難易度の解き方をピンポイントで解説しているので、これからの勉強に役立てやすい。
正直この教材1冊で大幅な点数アップを見込めるか?と聞かれると微妙です。
しかし、次の教材に進んだ後に、どのような点を意識しながら解いていけばいいのかが分かる、橋渡し的な教材になっています。
1周するのにもあまり時間がかかりませんし、とりあえずの1冊として利用するのはありでしょう。
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860点奪取の方法のメリット
次に私が実際に『TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法』を利用してみて、どういった点がオススメポイントかをまとめてみます。
具体的には以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 中級者が間違いやすい高難易度問題の解き方を解説
- 解説がかなり詳しめ
良い点①:中級者が間違いやすい高難易度問題の解き方を解説
この教材の1番大きな特徴はやはり、中級者が間違えやすい高難易度問題の解き方がしっかり解説されているということでしょう。
例えば、Part2では間接的な受け答え、Part3では意図問題など、中級者が目をそらしているであろう高難易度問題の解き方に絞って解説しています。
Part4のグラフィック問題など、TOEIC600点目標だとある程度捨てていい問題に認定されているものって結構ありますよね。
上級者になるためには捨てていい問題なんてほとんどありません。
そういった意味で中級者から上級者になるためのポイントが、限りなく絞り込まれて収録されています。
良い点②:解説がかなり詳しめ
この教材は中級者向けにしてはかなり解説が詳しめなんですよね。
その分問題数は絞られてしまいますが、「お、ここまで解説するのか!」と感心するレベル。
特にPart5では不正解の選択肢が、どういう形だったら正解か?まで解説されているものもあります。
かゆいところに手が届く、という感じがしますね。
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860点奪取の方法のデメリット
次に『TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法』の悪い点・改善してほしい点を紹介します。
先に挙げてしまうと以下の通り。詳しく解説していきます。
- 問題数が少ない
悪い点①:問題数が少ない
『860点奪取の方法』は全パート対策型教材の中でも、比較的薄めの教材です。
ただでさえ全パート対策教材は各パートの内容が薄くなりがちなのですが、この教材はさらにその欠点が顕著に表れています。
具体的に言うと、全パートで300問。中級者向けとしてはかなり少ない部類です。
短期間で全パートをまんべんなく見ることが出来る、という意味ではメリットです。
ただ、その場合でも次に他の教材を利用するのは必須でしょう。
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860点奪取の方法の口コミ・評判
私の意見だけではなく、たくさんの人の意見を見て考えたい。という人も多いでしょう。
そこで『TOEIC L&Rテスト 860点奪取の方法』の評判・口コミを集めてみました。twitterで見つけた生の意見なので必ず役に立つはずです。
今日本屋さんのTOEICコーナーのぞいてて、この860点奪取の方法〜が中チラ見してとても良さげったので買った!!📕✨
中止中止で一回も受けたことない独学してるだけの中でも最近伸び悩んでたけど、これで一歩抜け出せるといいなぁ。 pic.twitter.com/AlFwK2JGAY— kinoko*英語勉強中 (@chii_mushroom) July 14, 2020
本書内でも書かれているのですが、この教材は伸び悩んでいる人に自分の弱点を知ってもらうために作成したそうです。
問題数は少ないですがかなりまんべんなく収録しているので、自分の弱点を把握し次の教材で生かしてほしいということでしょう。
◼️860点奪取の方法
こちらの本、ほんと解説わかりやすい😳 pic.twitter.com/f9XXsmd8nl— ROW ロウ (@ROWFX2) December 22, 2020
解説はかなり詳しめです。
本日、Rabbitさんの860点奪取刊行記念勉強会に参加しました!
ただ問題を解いて解説ではなく、860,900点を奪取する為に必要なTOEICの学習方法のレクチャーから始まり、リーディングのスコアアップに必要なエッセンスを中心とした講義で大変中身の濃い勉強会でした!
( ^ω^ ) pic.twitter.com/4kD7hijiQ0— Mich (@Mitsuru46661264) March 16, 2019
こういった勉強会参加したことないのですが、1度行ってみたいですね。
900狙い、rabittさんの“860点奪取の方法”などの力借りましたが、少し届きませんでした。課題はリスニングにあるので、GWの前田先生とレッドブルさんの地獄の音読合宿で鍛えたいと思います! pic.twitter.com/NfOoJdXa7S
— キティホーク (@suzuran_xp) April 1, 2019
実際TOEIC880点達成されている人もいるようです。900点を狙っていたようなので、少し悔しそうですね。
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860点奪取の方法はこんな人にオススメ
冒頭でも紹介しましたが、この教材は以下のような人にオススメです。
【オススメできる人】
- 『860点奪取の方法』を終えてもTOEICの勉強を続けていこうと考えている人
- TOEIC700点~の人
【オススメできない人】
- 1冊で対策を全て終えたい人
- TOEIC700点未満の人
『860点奪取の方法』は、1冊で完結するタイプの教材ではありません。
次に使う教材で何を意識するのか?を把握するための教材です。なので1冊だけやったらもう終わり、という人にはオススメしません。
1つの教材で全て終えたいという人は分厚い教材を使うか、スマホで学習できるタイプの教材を利用しましょう。
分厚い教材を選びたい人は、『2か月で攻略TOEIC900点!』がオススメ。TOEIC700点台が900点を2か月で突破するための教材。かなり分厚いので挫折注意です。
スマホで学習できるタイプの教材を選びたい人は、『スタディサプリTOEIC対策講座』がオススメです。リクルートが本気で作成した教材。
特にスタディサプリは今なら7日間無料体験が利用できます。とりあえず試してみるという感じでも、リスク0なのもおすすめポイント。
860点奪取の方法を始める前にやるべき教材
『860点奪取の方法』を利用するには最低でもTOEIC700点は欲しいです。
まだTOEIC700点持っていないという人もいることでしょう。
そこでそういった人向けに『860点奪取の方法』を利用する前に、やっておきたい教材を紹介していきます。
具体的には以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。1冊で全パート対策できるものを選んでいます。
- TOEIC L&Rテスト 730点奪取の方法
- スタディサプリTOEIC対策講座
① TOEIC L&Rテスト 730点奪取の方法
まず1つ目は同じシリーズである『730点奪取の方法』です。
基本的な特徴としては、『860点奪取の方法』とはあまり変わりません。
しかし、『860点奪取の方法』では省かれているような、基本的な解答テクニックも解説されているのでオススメ。
理想を言うと『730点奪取の方法』の後に、たくさん演習を積んでから『860点奪取の方法』に進んでほしいです。
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②スタディサプリTOEIC対策講座
スマホで総合的に学習したい人に最もオススメのアプリ教材は『スタディサプリTOEIC対策講座』です。
大手企業のリクルートが本気で作成したTOEIC教材。
スタディサプリ大学受験講座で培ったノウハウがありますし、教材作成に使える資金力が段違いなので圧倒的に質の高い教材。
実際私もTOEIC550点から900点突破までは『スタディサプリTOEIC対策講座』を利用しました。
CMでもよく流れているので、知っている人も多いのではないでしょうか。利用者数も数百万人規模。
『世界一わかりやすいTOEICシリーズ』の著者で有名な関先生の動画講義がかなりわかりやすい。正直TOEICの点数を上げるという面だけでいえば、チート級です。
スタディサプリでTOEIC対策やってるけど人の言いなりになって用意された教材をこなす勉強の難易度が大学院を経由して下がってしまってタダのチート行為にしか感じない。やれば出来るようになる事ってほんと楽。
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) November 24, 2019
- TOEIC300点台の初級レベルの初心者にオススメの「基礎講座」
- 基礎文法を知った中級・上級レベルの初心者にオススメの「パーフェクト講義」
- 難易度の高い問題を解きたい上級レベルの初心者にオススメの「実戦問題集NEXT」
月額料金が参考書1冊分で全て利用できます。とにかく短期集中で一気に点数を上げたい人にオススメの教材です。
特に中級者が上級者になるためのトレーニング用教材として、『パーフェクト講義』がかなりオススメ。
さらに演習用教材として、4000問収録されている『実戦問題集』も使い放題です。
トレーニング用と演習用の教材が一体化した便利な教材です。
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860点奪取の方法が終わった後にやるべき教材
逆に『860点奪取の方法』を終えた後に利用したい教材について紹介していきます。
オススメは以下の2つの教材。それぞれ詳しく解説していきます。
①3週間で攻略 TOEIC(R) L&Rテスト900点!
最もオススメなのが『3週間で攻略TOEICL&Rテスト900点!』です。
正直全パート対策型の教材って(模試教材以外は)微妙なのが多いんですよね。ただ、その中で1番自信をもってオススメできるのが、この『残り日数逆算シリーズ』です。
3週間(15日間)かけて800点台から900点台突破を実現しよう。という教材。
『3週間で攻略TOEICL&Rテスト900点!』の何がいいのか?というと以下の通り。
- 1つの高難易度模試を3週間かけてやるというコンセプトで、模試教材の効果的な使い方を学べる
- 前から後ろに解いていくだけで、自動的に復習になっているシステム
- 15回に分けたカリキュラムで勉強計画を立てやすい
正直に言うと、この教材だけでTOEIC800からTOEIC900点達成できるという保証はありません。(そもそもそんな保証ができる教材はありません。)
しかし、上級者でも間違えやすい問題を徹底的に演習できるだけではなく、これからの学習にも役立つ「模試教材の効果的な使い方」を学べる超優秀な教材です。
とりあえず800点越えて900点を目指す人の1冊目はこの教材を利用すべき。他の教材は3週間後に選べばいいでしょう。
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②TOEICL&Rテスト新形式精選模試
とにかく演習問題を解いていきたいんだ!という人にオススメなのが『精選模試』です。
日本一にも輝いた経験があるTOEIC専門塾の講師陣が本気で作った、高難易度模試として大人気の教材。問題の質・解説の量・コスパ全て申し分ありません。
そして何よりも特徴的なのは、その問題数でしょう。リーディング編が500問×3冊、リスニング編が500問×3冊で計3000問程度の演習が可能。
この教材をすべてきちんとやり切れば、ほぼ確実に800点台から900点台は突破できるでしょう。
まとめ
結論をもう一度まとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- 『860点奪取の方法』を終えてもTOEICの勉強を続けていこうと考えている人
- TOEIC700点~の人
【オススメできない人】
- 1冊で対策を全て終えたい人
- TOEIC700点未満の人
『860点奪取の方法』は1冊完結型というよりは、次の教材への橋渡しとなるタイプの教材です。
全パート合わせて300問しか収録されていませんし、これ1冊で対策は十分!ということは全くありません。
もし1つの教材で完結させたい!という人は以下の教材がオススメです。
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