TOEIC特化の文法書って本当に見つかりませんよね。TOEIC特化の文法問題集はたくさんあるのに、文法事項は大学受験参考書で学ぶという謎の状況が長年続いていました。
しかし、2020年2月に超有名講師「関正生」が『世界一わかりやすいTOEICシリーズ』の文法書として『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』を出版しました。
以前ビジネス雑誌の取材で「お薦めのTOEIC総合文法書は？」に対して、僕は「そんなものは存在しない。受験参考書がベスト」と回答したのですが、ボク以外のTOEIC対策のプロ２人も同じことを言っていました。
「これじゃいかん」ということで、文法の核心から説明するTOEIC本が、本日書店に並びました。 https://t.co/nZjqvr0Zvo— 関 正生 （英語講師） (@sekimasao) February 21, 2020
これは素晴らしい進歩だと、TOEIC教材オタクの私は歓喜しています。そんなTOEICの英文法参考書をレビューしていきます。
結論からまとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- 高校レベルの英文法知識をかなり忘れてしまっているという人
【オススメできない人】
- 英文法知識はかなり定着しているという人
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』はPart5対策の教材というよりは、TOEIC全般で必要な文法知識を学ぶ教材です。
リスニングでも必要ですし、長文問題でも必要な項目を解説しています。
ただ、中学レベルの英文法を詳しく解説しているわけではありません。
中学レベルがわからないという人は以下の教材から始めましょう。
逆にもうすでに基本的な英文法の知識は網羅出来ていて、Part5の点数を上げたいという人には向いていない教材です。
英文法知識は定着しているので、Part5の点数を上げたいという人は以下の教材を利用しましょう。
【紙教材で解き方から学びたい人】~TOEIC600点
世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part 5&6 文法]
【紙教材で演習を積みたい人】TOEIC600点～
【アプリ教材で全パート対策したい人】全レベル対象
この記事では実際に『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』を利用した私が、この教材の内容について詳しく解説していきます。
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世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法のレビュー評価情報まとめ
| 教材名 | 世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法 |
| 著者名 | 関正生 |
| 出版日 | 2020/02/22 |
| オススメ度 | |
| 教材タイプ | TOEIC特化の文法参考書 |
| 所要時間 | 10時間程度 |
| レベル | 対象レベル：～600点 到達可能レベル:600点台 |
| 効果 | TOEICに必要な文法知識を理解できる |
| メリット | ①丸暗記ではなく文法を理解できるので暗記量が減る ②TOEICに出やすい順番で学習できる |
| デメリット | ①音声がない ②問題数は少ない(162問) |
| 始める前にやるべき教材 | ①TOEICテスト中学英文法で600点！中学英語の「おさらい」でスコアはここまで上がる！ |
| 終わった後にやるべき教材 | ①世界一わかりやすいTOEICシリーズ |
累計50万部を突破した関先生の「世界一わかりやすいTOEICシリーズ」に追加された文法参考書。
TOEICと大学受験では使われる頻度の高い文法知識が若干異なります。その穴を埋めるTOEIC特化の文法書は今までにない教材！
とにかく核となる理屈を学べるので暗記量が激減。TOEICに出やすい順番で文法知識がまとめられているので、本番直前でも最大限の点数UPに貢献します。
音声がなく、問題演習量も少なめだというデメリットもありますが、TOEIC特化の文法書として革新的だと思ったので、オススメ度は4.5/5.0としました。
ただ、個人的にはスタディサプリTOEICの内容を紙ベースの教材にしたという印象を感じ、スタディサプリTOEICでもいいのでは？とも思いました。
世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法のメリット
実際に『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』を利用していて、ここがオススメポイントだなぁ。と思う点を紹介していきます。
先にすべて挙げてしまうと以下の2点。それぞれ詳しく解説していきます。
良い点①:丸暗記ではなく核となる理屈を学べるので暗記量が激減する
良い点②:TOEICに必要な順番で構成されているので、時間がない人も最大限の点数UPを見込める
良い点①:丸暗記ではなく核となる理屈を学べるので暗記量が激減する
関先生の文法講義の特徴は「核となる理屈を学べるので暗記量が激減する」という点です。
例えば、「要求・提案・依頼・命令・主張」の動詞の後に続くthat節では動詞は原型になる！と高校時代丸暗記したはず。
例:I suggested that the matter be reconsidered.
これを関先生が説明すると、命令系統の動詞に続くthat節の動詞は原型！ となります。（命令形を思い出すと、原型を取りますよね？）
提案も軽い命令ですし、依頼も軽い命令です。命令系統の動詞に続くthat節は全て動詞！かなり暗記量が減りますよね。
良い点②:TOEICに必要な順番で構成されているので、時間がない人も最大限の点数UPを見込める
教材を使ってると、本番まで時間が足らなくて結局すべて終わらなかった！ということよくありますよね。
やる気がずっと続くわけでもありませんし、他の教材も並列してやっているかもしれません。
しかし、『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』ではTOEICの問題を解くのに優先順位が高い順番で構成されています。
途中までしか終わらなかったとしても、最大限点数UPに貢献する仕組みです。TOEIC特化ならではのメリットですよね。
世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法のデメリット
逆に『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』を使っていて感じたデメリットを紹介していきます。
先にすべて挙げてしまうと以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
悪い点①:音声が付属していない。
悪い点②:問題数が少なく演習量は不十分。
悪い点①:音声が付属していない。
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』は音声CDが付属していません。
実際これが問題になる点は本当に少ないですが、be being p.p. とhave been p.p. の発音に関する項目で音声が聞けないなど、小さい点ですが不満は出てきます。
be being p.p. とhave been p.p. の発音の聞き分けは、Part1でかなり重要になる部分で絶対に一度それぞれの文章は聞いておいたほうがいいですね！
悪い点②:問題数が少なく演習量は不十分。
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』は英文法の参考書なのでしょうがない部分もありますが、問題数が多くありません。
「参考書なのに162問も問題が付属している！」と書かれていますが、162問では演習は不十分です。
音声がついていないことと、問題数が少ないことを考えるとやはり、スタディサプリのTOEIC対策講座のほうが優れていると感じました。
世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法の口コミ・評判
買うかどうか決めるのに多くの人の意見を聞きたい！という人もいるでしょう。
そこで『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』を実際に利用した人の声を集めてきました。
twitterからの生の意見なので参考になるはず！
『世界一わかりやすいTOEICテストの英文法』
やみくもに問題集ばかりを解いていませんか❓
まずは、英語の土台になる英文法に腰をすえて取り組むことが第一✏️
例文のクオリティにもこだわり、「試験にそのまま出そうな」例文を採用しているので、自然とTOEICならではの英文に慣れることができます😊 pic.twitter.com/zYFTFhy1md— ストリームライナー（関正生事務所） (@Streamliner_Ltd) August 13, 2020
英文法がわからないまま問題集を解いても、なかなか実力UPにはつながりません。
演習に時間を費やす前に、英語の基礎力となる英文法を完璧にしておきましょう。
part5対策に、関先生の世界一わかりやすいTOEICテストの英文法買いました。
これを使って、２５点（最高２４点です・・・時期は、みんなでTOEIC模擬試験の時）の壁を越えます！— プラス (@niceboad2) July 25, 2020
世界一わかりやすいTOEIC
テストの英文法を読み返し
ている。小学校の図書館に入る時の
ワクワク感や本屋さんの
ズラリと並んだ本を
選んでいる時のドキドキ感を
思い出した。#関正生#カール・ロズボルド— Chika (@Chika53115679) June 18, 2020
関先生って他のTOEIC教材の著者よりもずっとファンが多いんですよね。カリスマ性があると言ってもいいでしょう。
実際に私もスタディサプリで関先生の動画講義を見た時は、こんなにわかりやすい授業をする人がいるのか！とびっくりしてファンになっていました。
世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法はこんな人にオススメ
冒頭でも紹介しましたが、『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』をオススメできるのは以下のような人です。
【オススメできる人】
- 英文法知識をかなり忘れてしまっているという人
【オススメできない人】
- 英文法知識はかなり定着しているという人
英文法知識は定着していて、演習に移りたいという人は別の教材を利用しましょう。
英文法知識は覚えているけど、解き方が分からないという人は『世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part 5&6 文法]』がオススメです。解き方から学ぶことが可能。
ひたすら問題演習を積んでいきたいのであれば、『TOEIC L&Rテスト文法問題でる1000問』。文法問題だけ1000問以上解くことが出来ます。
アプリ教材で全パート対策したいのであれば、『スタディサプリTOEIC対策講座』がオススメです。リクルートが本気で作成した教材。
特にスタディサプリTOEIC対策講座は7日間の無料体験期間があるので、気軽に試すことが出来るのもオススメポイント。
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世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法の使い方
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』の効果的な使い方について解説していきます。
この教材の使い方は以下の2通り。あなたに合った使い方をしてください。
①前から順番に網羅的に学ぶ（ほぼ文法知識を覚えていない人向け）
②問題集を解いている時にわからない部分を参照する辞書的役割として使う(知識の漏れが少ない人向け)
①前から順番に網羅的に学ぶ（ほぼ文法知識を覚えていない人向け）
まずは高校以来英語からずっと離れていて、ほとんど文法知識を忘れてしまっているという人向けの方法です。
そういうタイプの人は、この教材は前から順番に解いていきましょう。読む→問題を解くを繰り返してください。出来れば2周はしたいところですね。
②問題集を解いている時にわからない部分を参照する辞書的役割として使う(知識の漏れが少ない人向け)
普段英語に触れている人や、大学生など、英文法の知識の漏れが少ない人は辞書的に使うのもありです。
演習教材を解いている際に、間違った問題の項目のみを見返す。という使い方をすれば、知っている知識を勉強する時間の無駄を減らせます。
世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法が終わった後にやるべき教材
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』が終わったら何をすればいいんだ！と心配になる人もいることでしょう。
そこで私がオススメしたい教材が以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
①世界一わかりやすいTOEICテストの授業シリーズ
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』が終わった後は、関先生が著者である「世界一わかりやすいTOEICテストの授業シリーズ」を進めていくとよいでしょう。
著者が同じということで進めやすいはず。
「世界一わかりやすいTOEICテストの授業シリーズ」は3冊あり、TOEICに頻出の問題パターンとその対応方法がわかりやすく簡潔にまとめられています。
より実践的なテクニックを学ぶことが出来ますよ。全部やっておいて損はありません。
②スタディサプリTOEIC対策講座
TOEIC600点を目指す人に最もオススメのアプリ教材は『スタディサプリTOEIC対策講座』です。大手企業のリクルートが本気で作成したTOEIC教材。
スタディサプリ大学受験講座で培ったノウハウがありますし、教材作成に使える資金力が段違いなので圧倒的に質の高い教材。
CMでもよく流れているので、知っている人も多いのではないでしょうか。利用者数も数百万人規模です。
『世界一わかりやすいTOEICシリーズ』の著者で有名な関先生の動画講義がかなりわかりやすい。正直TOEICの点数を上げるという面でいえば、チート級です。
スタディサプリでTOEIC対策やってるけど人の言いなりになって用意された教材をこなす勉強の難易度が大学院を経由して下がってしまってタダのチート行為にしか感じない。やれば出来るようになる事ってほんと楽。
— Hiroshi Yamato / dropcontrol (@yamato) November 24, 2019
- TOEIC300点台の初級レベルにオススメの「基礎講座」
- 基礎文法を知った中級・上級レベルにオススメの「パーフェクト講義」
- 難易度の高い問題を解きたい上級レベルにオススメの「実戦問題集NEXT」
月額料金が参考書1冊分で全て利用できます。とにかく短期集中で一気に点数を上げたい人にオススメの教材です。
特にTOEIC600点を目指す人は、英語の正しい勉強が身に付いていないはず。良い教材を使っても勉強法を間違えれば、ずっとあなたの点数は今のまま。
しかしスタディサプリでは、上から順番にこなしていくだけで、シャドーイング・ディクテーション・音読のような、正しい勉強法で利用できる仕組みになっています。
実際に私はこの教材を利用した結果TOEIC550点から、2週間でTEIC700点越え達成、5か月でTOEIC900点を突破しました。
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まとめ
結論をもう一度まとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- 高校レベルの英文法知識をかなり忘れてしまっているという人
【オススメできない人】
- 英文法知識はかなり定着しているという人
『世界一わかりやすいＴＯＥＩＣテストの英文法』はPart5対策の教材というよりは、TOEIC全般で必要な文法知識を学ぶ教材です。
リスニングでも必要ですし、長文問題でも必要な項目を解説しています。
ただ、中学レベルの英文法を詳しく解説しているわけではありません。
中学レベルがわからないという人は以下の教材から始めましょう。
逆にもうすでに基本的な英文法の知識は網羅出来ていて、Part5の点数を上げたいという人には向いていない教材です。
英文法知識は定着しているので、Part5の点数を上げたいという人は以下の教材を利用しましょう。
【紙教材で解き方から学びたい人】~TOEIC600点
世界一わかりやすいTOEICテストの授業[Part 5&6 文法]
【紙教材で演習を積みたい人】TOEIC600点～
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