『鬼の変速リスニング』は、本番の0.7倍~2.5倍の音声を使って学習する珍しい教材です。
ただ2018年の発売当時はどうだったかわからないですが、今やリスニングの音声の速度を変えられるアプリは珍しくありません。(例:abceed)
本番よりも速い速度の音声で学習するのは、もはや一般的になっているので、変速自体が大きなメリットになることはないでしょう。
しかし、この教材が価値がないのか?と聞かれればそうではありません。
この教材の最も大きなメリットは「リスニングの正しい勉強法を身に着けることが出来ること」と言えるでしょう。
リピーティング・シャドーイング・オーバーラッピングは、上級者では普通に活用している勉強法ですが、初心者はあまり知っている人は多くないですよね。
なのでこの教材のターゲットとしては、「リスニングの勉強に慣れていない初心者」と言えるでしょう。
結論からまとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングの学習法を知らない人
【オススメできない人】
- リスニングの勉強法を知っている人
- TOEIC600点以上を持っている人
すでにリスニングの学習法を知っている、という人はこの教材ではあまり得られるものは多くないでしょう。別の教材を利用するのをオススメします。
(リンククリックでレビュー記事に飛びます。)
この記事では実際に『鬼の変速リスニング』を利用した私が、この教材の内容について詳しく解説していきます。
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鬼の変速リスニングのレビュー評価情報まとめ
教材名 | TOEIC(R)L&Rテスト Part 3&4 鬼の変速リスニング1・2 |
著者名 | テッド寺倉・和泉 有香(Joy)・天満嗣雄 |
出版日 | 2018/07/25 |
オススメ度 | |
教材タイプ | リスニング対策型 |
所要時間 | 15時間程度 |
レベル | 対象:~600点 到達可能:700点 |
効果 | ・リスニング基礎力の向上 ・学習方法の定着 |
メリット | ①正しい勉強法でスケジュール化されている ②解説の質が高い |
デメリット | ①問題数が少ない ②関西弁での解説が煩わしく感じる(人もいる) |
始める前にやるべき教材 | なし |
終わった後にやるべき教材 | ①世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング] ②スタディサプリTOEIC対策講座【オススメ】 |
『鬼の変速リスニング』は簡単に言うと、「勉強法を学べる教材」です。シャドーイング・リピーティング・オーバーラッピングといった、リスニングの勉強法を身に着けることが可能。
ただ問題数は72問とかなり少なく、問題自体も素直で簡単なものなので、リスニング力向上のために利用するのはあまりオススメしません。
リスニングの勉強法を身に着けるための教材としては、かなり優秀だと感じました。
問題数が少ないことを考慮すると、オススメ度は3.0/5.0と低めに設定しました。
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鬼の変速リスニングのメリット
実際に『鬼の変速リスニング』を利用していて感じた、オススメポイントについて解説していきます。
先にすべて挙げてしまうと以下の3つ。それぞれ詳しく解説していきます。
- 正しい勉強法ができるようにスケジュール化されている
- 解説自体はかなり詳しい
- 正しい勉強法を知ることが出来る
良い点①:正しい勉強法ができるようにスケジュール化されている
この教材は毎日20分4週間かけて、TOEICの音の速さに慣れようという教材です。
以下の5つの速度の音声を用いて、徐々にスピードを遅くしていき耳を慣れさせていきます。
- 0.7倍速(亀速)
- 1.0倍速(並速)
- 1.5倍速(快速)
- 2.0倍速(爆速)
- 2.5倍速(鬼速)
さらに、この日は何をすればいいのか?どのように復習すればいいのかが細かく指定されており、勉強法を間違えずに進めていくことが出来ます。
良い点②:解説自体はかなり詳しい
この教材は講義形式の音声が付属していて、3人の講師(テッド寺倉、和泉有香、天満嗣雄)の掛け合いを聞きながらTOEICに関する知識が身に付いていきます。
問題数が少ない分1つの問題に割ける解説も多くなり、身に付く知識はかなり多め。
講義形式の音声は、関西弁で進行していくので、楽しく聞くことが出来ます。
良い点:③正しい勉強法を知ることが出来る
この教材の最も良い部分は「正しい勉強を知ることができる」という点です。
どのように復習すればいいのか?どのように倍速の音声を使えばいいのか?を4週間かけて身をもって知ることが出来ます。
これからもずっと英語の勉強を続けていきたい人にとっては、正しい勉強法を知ることというのは近道となります。早めに知っておくのはかなり価値のあることですよ。
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鬼の変速リスニングのデメリット
では逆に「鬼の変速リスニング」を利用していて、ここが欠点だなぁと思った点を紹介していきます。具体的には以下の2点。それぞれ詳しく解説していきます。
- 問題数が少ないので演習量が足りない
- 関西弁での解説が煩わしく感じる人もいる
悪い点①:問題数が少ないので演習量が足りない
やはり問題数の少なさはネックになってきます。
目標点数にもよりますが、TOEIC600点以上を目指していく人にとっては圧倒的に演習量は足りません。
この教材以外の教材で追加の対策をしていく必要があります。
リスニングの教材については別記事で詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。
悪い点②:関西弁での解説が煩わしく感じる人もいる
Amazonのレビューを見ていると、講義形式の関西弁での解説がウザいという話もちらほら見かけました。
私が聞いた限りはかなり面白くて好きなんですが、私が関西人であることも関係しているのかもしれません。
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鬼の変速リスニングの口コミ・評判
私の意見だけではなく、たくさんの人の意見を見て考えたい。という人も多いでしょう。
そこで『鬼の変速リスニング』の評判・口コミを集めてみました。twitterで見つけた生の意見なので必ず役に立つはずです。
『鬼の変速リスニング2』をやって3週間が経つけど、デイリーニュースのレッスンで「らん!!!!リーディングスキル成長してる!!!」って毎回褒められるようになった😹✨✨✨
発音とリンキングとか諸々、自分でも「なんだか口が自然と動いてスラスラ読めちゃうぞ…?」って思うくらい💡
すご〜い🌸— らん (@hio9o2na) October 9, 2020
かなり好意的なツイート。リーディングスキルは、リスニングスキルの打ち間違えでしょうか?
鬼の変速リスニング 2 の2周目 Week 1Day4 の学習を終了しました!
まだまだ聴き取れない部分があり、繰り返し学習が必要そうです。#TOEIC
— まさひろ@勉強垢 (@masuda_masahiro) September 23, 2020
リスニングの学習は同じ音を何度も聞き続けること!それが習慣づけられるという点で、この教材は優秀と言えます。
悩みに悩んで、毎日鬼の変速リスニングやることに決めました☺️
授業聞いてるみたいで楽しい✨— 猫のしっぽ (@cathunt46897271) November 10, 2020
twitterでは、「講義音声は実際に授業受けているみたいで楽しい!」という声が多く見られました。
1番のおすすめは鬼の変速リスニング!
鬼速は速すぎだけど倍速・快速は現地くらいのスピードでちょーどいい。音読重視してるから運転中の練習にちょーどいい。
なにより関西弁の3人の解説がゆるくてちょーどいい。
TOEIC対策ってより英語の本質強化にすごくいいと思う。久しぶりのHIT!
— 幹菜 (@pokladot_mii) December 2, 2020
TOEIC対策としてみれば、問題数も少なくどうかなぁ。と思いましたが、本質的な英語力の強化という面で見るとかなりいい教材。
手っ取り早くTOEICの点数を上げたいという人は、テクニックのような部分もTOEIC対策に特化した部分も説明されているスタディサプリTOEIC対策講座がオススメです。
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鬼の変速リスニングはこんな人にオススメ
冒頭でも紹介しましたが、『鬼の変速リスニング』をどんな人にオススメできるか?というと、以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC600点未満の人
- リスニングの学習法を知らない人
【オススメできない人】
- リスニングの勉強法を知っている人
- TOEIC600点以上を持っている人
すでにリスニングの勉強法を知っていて、TOEIC600点以上持っている人は、TOEIC独自の対策を行うのがオススメ。
テクニックだったり、よく出てくるシチュエーションとその対応方法を学びましょう。
TOEIC独自の対策教材についてオススメは、先ほども紹介しましたが、『スタディサプリTOEIC対策講座』、もしくは『世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング]』がオススメ。
特にスタディサプリTOEIC対策講座は、基礎講座・パーフェクト講義・実戦問題集全て利用可能で、現在7日間無料体験も実施しています。
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鬼の変速リスニングの1と2の違いを解説
鬼の変速リスニングは、1と2が出版されています。当然2のほうが新しいのかと思いきや出版日はどちらも同じ。
では何が違うのか?というと、1は旧式のバージョンの『鬼の変速リスニング(数字はなし)』の内容を若干変えたもので、2は完全に新しい問題を収録したものです。
つまり、2016年以降の新形式に対応したものは2ということなので、2から始めることをオススメします。
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鬼の変速リスニングが終わった後にやるべき教材
『鬼の変速リスニング』が終わった!そのあと何すればいいの?と気になっている方もいるでしょう。
そこでオススメの教材を2つ紹介します。オススメ教材は以下の2つ。それぞれ詳しく解説していきます。
①世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング]
まずオススメが、『世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part 1‐4 リスニング]』です。超有名講師の関先生が著者の教材。
この教材には、TOEICリスニングの頻出パターンとその対応方法や、具体的なテクニックについてかなり詳細にわかりやすくまとめられています。
しかもかなり短時間でこなすことが出来る教材なので、簡単に取り組めるのもおすすめポイント。
1冊持っていると、リスニングの問題を解いたときに、このパターンはどうやって解くべきかを見直すことが出来るのでかなり便利です。
②【オススメ】スタディサプリTOEIC対策講座
リスニングだけでなく全パートの対策を行いたいのであれば、『スタディサプリのTOEIC対策講座』がオススメです。
この教材のポイントは、以下の通り。
- スマホで学習できるので隙間時間で片手で勉強できること
- TOEIC300点台向けの基礎講座からTOEIC800点台向けの実戦問題集NEXTまで幅広い範囲をカバーできること
- 絶対に勉強法を間違えない仕組みになっていること
実際に僕もTOEIC550点からTOEIC915点達成まで使った教材は、『スタディサプリTOEIC対策講座』のみ。
7日間の無料体験も可能なので、リスクは0で試すことが出来ます。継続して使うにしても、無料体験のみで辞めてしまうにしても、体験してみないのは損です。
まずは無料体験から始めてみてください。
まとめ
結論をもう一度まとめると以下の通り。
【オススメできる人】
- TOEIC~600点の人
- リスニングの学習法を知らない人
【オススメできない人】
- リスニングの勉強法を知っている人
- TOEIC600点以上を持っている人
すでにリスニングの学習法を知っている、という人はこの教材ではあまり得られるものは多くないでしょう。別の教材を利用するのをオススメします。
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- 結局どの教材を使えばいいのかわからない
- 自分で探すのが面倒くさい
「結局どの教材を使えばいいの?」という声が多数寄せられました。
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