TOEICを運営しているETSが出版している模試教材を、一般的に「TOEIC 公式問題集」と呼んでいます。
TOEIC運営が出版しているので、最もTOEIC本番の難易度・傾向に近く、TOEIC本番を受ける前の肩慣らしや、制限時間の感覚を養うために利用する教材。
私もこのサイト内で何度もオススメしている教材で、TOEICを受ける前に絶対に1度は使ってほしいです。
しかし、いざ本屋に行ってみると何冊も似たような公式問題集があって、どれを選べばいいのか迷うはず。実は公式問題集と言っても何種類もあるんですよね。
そこでこの記事では、TOEIC公式問題集と呼ばれている教材について徹底的に比較しレビューしていきます。
結論から言うと、公式問題集の中で買うべきなのは青の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集7」です。
余裕があれば茶色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集6」もやっておくといいでしょう。
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TOEIC公式問題集の違いを解説
現在出版済みのTOEIC公式問題集は、以下の14冊です。
- TOEICテスト新公式問題集vol.1~6(6冊)
- TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
- 公式toeic Listening&Reading問題集1~7(7冊)
結論から言うと、違いは出版された時期。最も新しいものが現在のTOEICに近いということになります。
最も新しいのが「公式toeic Listening&Reading問題集」で、その他の2つのシリーズは今の形式からはかけ離れているので利用しないほうが無難です。
冒頭でも述べましたが、最新の教材である「公式toeic Listening&Reading問題集7」が最も現行のTOEICに近いので、迷わずにこれを買うべき。
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念のためにさらに詳しく解説していきます。
①【おすすめ】公式toeic Listening&Reading問題集
最も新しいシリーズの公式問題集である「公式toeic Listening&Reading問題集」は、2016年5月から実施されたTOEIC新傾向に対応した公式問題集です。
赤い表紙の1から始まり、1年に1冊~2冊程度のペースで新しい問題集が販売されています。
最新は青色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集7」で、2020年に出版されています。
TOEICは年々難化傾向にあり、2016年に出版されている「公式toeic Listening&Reading問題集1」は、現在のTOEICに比べて簡単すぎるのでオススメはできません。
もし簡単な模試教材を解きたいのであれば、非公式の問題集を買って解いた方がコスパの面でお得でしょう。
最も新しい「公式toeic Listening&Reading問題集7」が最も現在のTOEICの難易度に近いため、まずは青の表紙の公式問題集を買いましょう。
そして余裕があれば茶色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集6」も利用するといいでしょう。
2019年の5月に販売された黄色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集5」は、明らかに現在のTOEIC本番よりも難易度が低いです。
利用するとすれば、6もしくは7がオススメです。
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②TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編
「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編」は2016年の5月から実施された、TOEICの新形式変更に先駆けて、2016年2月に販売された公式問題集です。
まだどのような問題形式になるのかが世に広まっていなかったため、とりあえずこんな感じで行いますよ!という例を見せた公式問題集と言えます。
問題形式としては現在のTOEICと同じですが、現在のTOEICの難易度とはかけ離れています。
あえてこの教材を買う必要はないでしょう。
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③TOEICテスト新公式問題集
2016年5月以降に実施されている新形式になる以前の公式問題集が、「TOEICテスト新公式問題集」です。
『新』と書いてあるので新しいのがこっちかな?と勘違いされやすいのですが、古いものなので間違えないようにしましょう。
旧形式の問題集なので、現在のTOEICよりも問題の傾向がかなり異なります。
特にメルカリやラクマなどのフリマアプリではいまだに出回っているので、中古で購入しようと考えている人は注意が必要です。
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TOEIC公式問題集の特徴
これまでは、TOEICの公式問題集の中では、青色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集7」がオススメという話をしました。
しかし、公式問題集はそもそもなぜ使うべきなのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。
そこでTOEIC公式問題集の良い点と悪い点について、それぞれ解説していきます。
先に全て紹介してしまうと以下の通りです。それぞれ詳しく解説していきます。
- デメリット①:値段は結構高い
- デメリット②:解説はかなり控えめで最低限
- メリット①:問題の難易度が最も本番に近いので制限時間の感覚を養える
- メリット②:リスニングのスピーカーが最も本番に近い
デメリット①:値段は結構高い
正直値段は非公式の模試教材よりも高めです。
大体非公式の模試教材は3回分の模試(600問)が入って3000円程度ですが、公式問題集は2回分の模試(400問)は入って3000円程度です。
安さを求めるのであれば、非公式の教材を買いましょう。
デメリット②:解説はかなり控えめで最低限
公式問題集の解答に載っている解説部分はかなり控えめです。
基本的に正答の根拠となる部分の解説のみで、関連事項の解説や不正解選択肢の解説はほとんどありません。
解説の詳しさを求めるのであれば、非公式の模試教材のほうが優秀な場合が多いでしょう。
メリット①:問題の難易度が最も本番に近いので制限時間の感覚を養える
TOEIC公式問題集の最も大きなメリットは、問題の難易度が最も本番に近いという点です。
TOEICはかなり時間制限の厳しいテストであることが知られています。しかし、実際に問題を解いてみないと、どのくらい制限時間が厳しいのかわかりませんよね。
ぶっつけ本番で挑んでみると全然時間が足りなかった、というのはTOEICあるあるの1つです。
どのくらいのスピードで問題を解けばいいのか、どのくらい1つの問題に対して悩むことが出来るのか、事前に把握しておかなくてはいけません。
しかし、非公式の模試教材だと本番よりも微妙に難易度が低かったり、高かったりして本番同様の制限時間感覚を身に着けることが出来ません。
なので、公式が出版する本番と同難易度の模試教材が価値のあるものとなるのです。
時間感覚をつかめないまま試験に挑み受験料7810円を無駄にするか、少し高いお金を払ってTOEIC公式問題集を購入し制限時間の感覚を身に着けるか。
確かに値段は少し高めで解説も控えめですが、価値のある1冊と言えるはずです。
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メリット②:リスニングのスピーカーが最も本番に近い
2つ目のメリットは、リスニングのスピーカーが最も本番に近いという点です。
あまり知られていませんが、TOEICではアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの4か国のスピーカーがいます。
それぞれの国の訛りがあり、オーストラリア人の発音が苦手という人が多いですね。
しかし、非公式の模試教材では本番と同様のスピーカーを利用していません。
実際に本番と同様の4カ国のスピーカーを練習ができる、というのもTOEIC公式問題集のメリットでしょう。
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TOEIC公式問題集の効果的な使い方
TOEIC公式問題をどう使えばいいのか?について解説していきます。
TOEICの模試教材は結構様々な使い方がありますが、ここでは1番有名な「3回チャレンジ法」を紹介します。
TOEIC界ではかなり有名なヒロ前田先生が提唱している模試教材の活用法。
「3回チャレンジ法」は、以下の3つの段階を経て学習を完成させる方法。
段階1 | 時間を測って問題を解く。(解き終わっても解説は見ない) |
段階2 | 時間を測らずにもう一度解く。解いた後は解説をみて復習。 |
段階3 | 復習が終わって数日後にもう一度時間を測って解く。 |
これが「3回チャレンジ法」です。1つの模試教材を3回解きなおすという意味で、3回チャレンジ法と呼ばれています。
一見3回も解くのは無駄だと思われるかもしれませんが、模試教材内の表現を覚えるという意味でも有効な使い方だと言えます。
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TOEIC公式が出版している別の教材
一般的に「TOEIC公式問題集」と言えば、模試教材である「公式toeic Listening&Reading問題集」を指すことが多いです。
しかし、実はあまり知られてはいませんが、TOEICの運営であるETSは模試教材のほかにもいくつか教材を出版しています。
ただ、個人的に公式出版の教材では「公式toeic Listening&Reading問題集」以外の教材は、あまりオススメしていません。
一応情報として、他の公式出版教材を紹介しておきます。
全てまとめると以下の通りです。それぞれ詳しく解説していきます。
- TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
- 公式TOEIC Listening & Reading プラクティス
- 公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング
①TOEIC Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック
公式が出版している単語帳『TOEIC L & R 公式ボキャブラリーブック(VOCABULARY BOOK)』。掲載語数は1150語。
公式出版の安心感は大きいかな。と思いますが、正直個人的にはあまり好きではありません。
掲載単語が難易度順ではなく、アルファベット順に並んでいる辞書的な構造は絶望的に覚えにくい。
公式出版の単語帳で、レベル別・頻出順に並べるのは許されなかったのでしょう。
これ全部覚えたのに○○点取れなかった!というクレームも来そうですし。
しょうがない部分ではありますが、信頼性を重視する分には他のどの単語帳よりも優れています。
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②公式TOEIC Listening & Reading プラクティス
公式が出版した初心者向けの演習用教材。対象はTOEIC350~700点と書かれていますが、個人的には600点未満の人が利用すべきだと思います。
もちろん公式が出版しているので問題の質は高いのですが、収録問題数が少なすぎる。
リスニング編とリーディング編の2冊が出版されており、それぞれ333問と318問です。解説もお世辞にも詳しいとは言えません。
非公式の教材であれば、同じ値段でさらに詳しい解説でかつ500問程度入ったものもあります。
個人的にはあまりお勧めできない教材です。
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③公式 TOEIC Listening & Reading トレーニング
とにかく問題をたくさん解きたいという人向けの、演習用教材です。難易度は本番と同じように、簡単な問題から難しい問題まで幅広く収録されています。
こちらもリスニング編とリーディング編の2冊に分かれていますが、それぞれ372問と375問の収録。
値段は若干リーズナブルになりましたが、解説が全くありません。基本的に解答の選択肢と和訳しか載っていません。
悪くはないのですが、わざわざこの教材を使う必要があるかと言われると微妙。
とにかく問題を解き続けたい!という人には良い教材かもしれません。
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まとめ
TOEIC公式問題集は、かなりたくさんの種類が出版されています。基本的に新しい方から選ぶのが得策です。
2021年現在は青色の表紙の「公式toeic Listening&Reading問題集7」が最新です。
少し値段は高いですが、本番の制限時間の感覚を身に着けることが出来ます。絶対に利用してほしい教材の1つ。
ぜひ効果的な使い方で公式問題集を解いて、本番で高得点を取ってください。
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